後施工プレート定着型せん断補強鉄筋によるせん断補強工法

適用範囲

建設技術審査証明報告書を考慮した時のポストヘッドバーの適用範囲を表-1に示します。
多様なポストヘッドバーの径・材質での施工が可能です。

《 表-1 ポストヘッドバーの適用範囲 》

主な補強目的 レベル2地震時のせん断耐力向上
ポストヘッドバーの径 片端矩形プレート型および両端円形プレート型:D13、D16、D19、D22、D25、D29、D32
機械式継手型:D13、D16、D19、D22、D25、D29
ポストヘッドバーの材質 SD345、SD390
(SD295A・Bには対応していない)
主な対象構造物と部位 地震時の応答が周辺地盤の挙動に支配される地中構造物の壁、壁付き柱、底版、頂版およびこれらに付随する梁(はり)
施工後の変形性能の
照査を行った上で
適用可能な
対象構造物と部位
  • 堰、水門などの底版部や立上りの壁部
  • 背面が地盤である橋台
  • 鋼板巻き立て・RC巻き立て工法等による耐震補強が困難な周辺環境・立地条件下にある橋脚
  • 地下部から連続して立上っている地上部の構造物
  • 地中構造物の変形性能の照査が必要とされた部材
    など
適用できない構造物と部位 地震時に大きな変形を許容する必要がある構造物・部位

施工可能スペース

PHbドリル及び特殊コアドリルの施工可能最小スペースは、下記の通りです。

1. PHbドリル

《 必要作業スペース 》

下向き削孔 高さ2.0m(空頭)以上かつ奥行き2.0m以上
横向き削孔 高さ1.8m(架台)以上かつ奥行き2.0m以上
上向き削孔 高さ1.8m(施工面からの床高さ)以上
かつ奥行き2.0m以上

《 削孔時に必要な標準スペース 》

2. PHbドリル(ショートタイプ)

《 必要作業スペース 》

下向き削孔 高さ1.2m以上
横向き削孔 奥行き1.2m以上

《 削孔時に必要な標準スペース 》

3. 特殊コアドリル

《 必要作業スペース 》

下向き削孔 高さ0.5m(空頭)以上
横向き削孔 奥行き0.5m以上
上向き削孔 高さ0.5m以上

《 削孔時に必要な標準スペース 》